琉球新報社 
選手、指揮官として沖尚一筋で県屈指の強豪を率いてきた比嘉公也監督。選手時代の1999年に選抜大会に挑み、初めて紫紺の旗を持ち帰り、監督に就いて2008年に2度目の優勝を飾った。今回9年ぶりの出場が決まり「どうすれば制覇できるか生徒たちと共有しながら残された期間を過ごしていきたい」と自身3度目の頂点を目指す。
チームづくりに決めごとはない。その時々の特徴や持ち味を見定め柔軟性を持って指導に当たる。「今年は攻撃力がある」と打線でリズムをつくることが守りにつながると見る。ただ最終回で逆転負けした神宮大会を経験し「最後まで絶対に隙を見せないチームづくりが重要」と再確認した。
選手たちには「練習で意識すべきことを言語化できるか」と語りかけ、主体性を根付かせる努力を続ける。甲子園という大舞台。「自分の力を引き出してくれることが一番。普段やっていることをいかに一つでも出せるかが大事だと思っている」と気を引き締めた。 （謝花史哲）
