女子ハンド テラス6連敗、三重に24-31 堅守貫くも要所でミス JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは28日、名護市21世紀の森体育館で今季第15戦を行い、三重バイオレットアイリスに24―31で敗れた。6連敗で通算成績は2勝13敗の10位。前半序盤に大きくリードを許したが、激しい守備から速い展開に持ち込むなど攻撃にリズムが生まれ、同点に追い付いた。1点ビハインドで入った後半は立ち上がりが悪く、連続失点で引き離された。中盤に速攻やパス交換が機能し盛り返して3点差まで縮めたが、ミスが散発し再び突き放された。次戦は2月4日午後1時から金沢市総合体育館で北国銀行と対戦する。北国銀行は28日の試合で勝利し、プレーオフ進出を決めた。
 

三重バイオレットアイリス(15)
31―24(13―12,18―12)
ザ・テラスホテルズ(4)

 【評】テラスホテルズは終始ミスから失点を重ねリズムをつかめなかった。前半は高めの守りを仕掛け、塩田真奈美を軸に圧力を与え続けて徐々に追い上げを図ったが、後半は堅守を生かせなかった。ミスから逆速攻を許して巻き返せなかった。


 

ザ・テラスホテルズ―三重バイオレットアイリス 後半、ポストプレーからシュートを決めるテラスホテルズの塩田真奈美=28日、名護市の21世紀の森体育館(大城直也撮影)

 ミスが連発し自滅してしまった。テラスホテルズは前半0―6から逆転に成功するなど互角に渡り合う力を見せながら黒星を喫した。大事な場面でミスを犯しシュートまでいけず、ボールを奪われ速攻による失点が重なった。選手らは「勝てた試合だった」と手応えを実感していただけに反省だけが口を突いた。

 開始約10分間で1得点。序盤からリードを広げられ劣勢に陥ったが、ダブルポストを仕掛けてから徐々にパス交換が機能し、ゴールに近い地点でプレーする時間が増えた。途中出場のセンターバック坂本朱里を起点に巻き返した。しかし後半は再び出だしでつまずく。確認していた動きができず得点が停滞。連続得点の時間帯はあったが、ミスから失点が続き逆転の機会を逸した。

 セット守備は172センチの塩田真奈美と180センチの藤岡美希を中央に安定感が増してきた。この日も堅守から坂本と塩田の連係でポスト攻撃が効いた。それだけにミスの多さは痛かった。塩田は「守りはできてきている。ミスなく堅守速攻をしっかりやりたい」と修正点を挙げた。

(謝花史哲)


ミスから速攻許した

 東長濱秀作監督の話 単純にボールが手についていない。自分たちのミスから速攻を許してしまっている。後手後手にならざるを得ない展開で厳しかった。流れの中でどこで力を入れるのか。その点が未熟だ。