キングス逃げ切る 群馬に83-74 多彩な攻撃、出場10選手が全員得点 第33戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区4位の琉球ゴールデンキングスは28日、群馬県の太田市運動公園市民体育館で群馬クレインサンダーズ(東地区3位)と今季第33戦を戦い、83―74で勝利した。通算成績は24勝9敗で4位。

 第1クオーター(Q)序盤に群馬に3点弾を3本決められ、5―13と点差をつけられる。その後は今村佳太の連続3点弾など19連続得点で逆転し、45―30で折り返した。後半はターンオーバーも多く、チームファウルが五つになり、点差を縮められる中、速攻からのジャック・クーリーのダンクシュートなど、出場選手全員が得点を挙げて逃げ切った。昨季までキングスに所属していた群馬の並里成は14得点、4アシストだった。次戦は29日、同体育館で群馬と戦う。

群馬―キングス 第1クオーター、得点を決めるキングスの今村佳太。カットにはいるのは昨季までキングスに所属していた群馬の並里成=28日、群馬県の太田市運動公園市民体育館(Bリーグ提供)

 キングスは出場10選手が全員得点するなど群馬を終始、圧倒した。第1Q序盤に3点弾を3本決められるなど、ペースを握られ、たまらずタイムアウト。「アドバンテージを最初に自分たちが取らないとゲームを決められてしまう」と再開後に今村佳太が躍動。ジャック・クーリーの得点につながるアシストを決めると、自身も連続3点弾を沈めた。

 キックアウトからアウトサイドを中心に得点を重ね、19連続得点で逆転。クーリーやアレン・ダーラムを中心としたインサイドが守りのリバウンドをキープし、サイズのミスマッチにもローテーションで抑える防御が攻撃の流れを支えた。

 後半に入るとターンオーバーで攻撃のチャンスを失う場面が増えた。第4Qには残り6分以上を残し、チームファウルが累積し、何度もフリースローを与えた。それでも前半の点差を守り切った。

 満遍なく選手が得点する攻撃のレパートリーを見せたが、後半だけで13のターンオーバーなどミスも目立った。五つのターンオーバーを記録した今村は「明日(29日)に向けて修正していきたい」と反省も忘れなかった。

(屋嘉部長将)


琉球 24勝9敗
 83―74(27―17,18―13,22―18,16―26)
群馬 18勝13敗

ディフェンスが勝因

 桶谷大HC(キングス)の話 前半にいいディフェンスができたことが勝因。ディフェンスがよかったので、その流れでいいオフェンスができた。ただ、最後はターンオーバーだったり、フリースローが入らなかったりして詰められた。そこは修正して、あす(29日)に臨みたい。