柔道 沖尚が男女とも優勝 男子、圧勝も底上げ誓う QAB杯全国高校選手権県予選


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 柔道のQAB杯紫雲旗争奪第45回全国高校選手権県予選大会は28日、県立武道館錬成道場で行われ、団体男子決勝は沖縄尚学が5―0で那覇西に勝利し、頂点に立った。女子は沖縄尚学が不戦勝で認定優勝となった。男子個人戦は66キロ級決勝で那覇西の岡本憲市朗が知念琉稀との同校対決を制して栄冠を手にした。無差別級は玉城大和(沖縄尚学)が優勝するなど他階級は沖尚勢が制した。女子は全5階級で沖尚の選手が優勝した。団体、個人の優勝者は3月に東京武道館で開催される全国大会への出場権を得た。


 

沖縄尚学―那覇西 足払いを掛けて相手を倒す沖尚の大将・知念輝音(左)=28日、県立武道館(大城直也撮影)

 男子団体決勝は5―0で沖縄尚学が那覇西に圧勝した。先鋒(せんぽう)、次鋒が優勢勝ちし、中堅の白垣優臣が合わせ技一本で優勝を決めた。残る大将戦は知念輝音が合わせ技で一本勝ち。ただ知念は「圧倒的ではない」と内容に納得していなかった。

 上位進出で強さを証明しようと意気込んだ昨年の九州新人大会の団体は2回戦で敗退。未熟さを思い知った。奮起して練習に打ち込んできたはずだったが、決勝は5人中3人が技ありや僅差による優勢勝ちにとどまり、今大会もチームとして力を出し切れなかった。

 那覇西も力を付けてきている。「波に乗ったら強い」と感じてはいるが、そこを勝ちきれなければ全国で通用しないことは分かっている。

 課題は「ポイントゲッターの存在」という。全国では看板選手がいるが「チーム内に絶対的に取りきれる選手がいない」と自分自身も含めて意識を高めていく必要性を挙げた。団体戦、個人各階級でチーム内の実力は拮抗(きっこう)している。「一人一人が追い込んで一本を取りきれる力を付けていきたい」と全国に向けて底上げを図っていく。

(謝花史哲)