全九州ボクシングアンダージュニア 中学51キロ級で古堅、小学49キロ級で吉田が頂点


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ボクシングの第12回全九州アンダージュニア選考会最終日は29日、那覇市の奥武山ボクシング会館で各階級の決勝が行われ、中学男子51キロ級は古堅雄大(北中城中)が筒井(佐賀)に判定勝ちを収めて頂点に立った。中学の部優勝者は3月の全国大会に出場する。小学男子49キロ級は吉田兼都(浜川小)が田村(福岡)にRSC3回36秒で勝利し優勝を飾った。

「小さくても勝てる」 古堅、強気前面に攻撃

中学男子51キロ級決勝 フックを放ってポイント奪う古堅雄大(左)=29日、那覇市の奥武山ボクシング会館(謝花史哲撮影)

 2度目の挑戦で九州制覇を成し遂げた。中学男子51キロ級決勝で判定勝ちを収めた古堅雄大(北中城2年、琉球ジム)は、「小さくても大きい選手に勝てることを証明できた」と胸を張った。

 「落ち着いていた。負けることは想像できなかった」と強気のボクシングで開始から攻め続けた。相手も負けずに応酬してきたが、頭を左右に振ってクリーンヒットをかわした。左ストレートを右によけながら、得意のフックを見舞った。

 同じジムでの長身の先輩との練習が生きた。想定通りにフックが相手の顔を捉え、有効打に。2ラウンドを終えて勝利を確信したが、最終ラウンドも打ち合って「手数で押す」と逃げの姿勢は見せなかった。

 初めての九州大会は負けたが、今回雪辱を果たすことができた。自身の成長に手応えを感じつつも、全国大会に向けて「雑さを直してコンパクトなボクシングにしないと」と課題を忘れない。さらなる進化を図り、全国一を目指す。
 (謝花史哲)

「全国で勝ちたい」 吉田、公式戦2戦目 初勝利
 

小学男子49キロ級決勝 前に出て圧力を掛ける浜川小6年の吉田兼都(左)

 最終3ラウンドになっても粘り強く前に出続けた小学男子49キロ級の吉田兼都(浜川6年、沖縄ワールドリングジム)が、レフェリーストップで九州一をつかんだ。公式戦2戦目で初勝利を挙げ、「緊張したけど勝ててすっきりした」と頬を緩ませた。

 テレビ越しにボクシングや格闘技の試合を観戦し「やってみたい」と父に相談してジムに飛び込んだ。初めての公式戦は昨年出場した西日本大会だ。県予選は認定優勝だったため、いきなりの大舞台だった。結果は敗戦。悔しくて懸命に練習に打ち込んできた。

 目指すスタイルは「インファイト」と、この日も1ラウンドから引かず手数で上回った。

 「次は中学で、全国で勝てるようになりたい」と目標を語った。
 (謝花史哲)