「活力に満ち、人に優しい町に」嘉手納町長に再選 當山宏氏に聞く


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
4期目の当選が決まりインタビューに応える現職の當山宏氏=1月31日、嘉手納町嘉手納の當山ひろし後援会事務所

 【嘉手納】任期満了に伴う嘉手納町長選挙は31日に告示され、現職の當山宏氏(70)=無所属=が無投票で4選を果たした。當山氏に、嘉手納町政への意気込みなどについて聞いた。

 ―無投票当選について。

 「これまで町民党としてやってきた。無投票当選という結果も、町民党的立場を評価していただいたからだと思う。町政のかじ取り役として重責を感じる。次の4年間、町民の負託に応え全力で公約実現に取り組みたい」

 ―目指す町の具体像と重点施策は何か。

 「人口減少対策や密集市街地の整備改善、嘉手納野球場と兼久海浜公園のリニュ―アルを含む各種公共施設の整備などを重点施策に掲げ推進する。公平公正、町民本意、改革刷新を基本姿勢に、活力に満ち人に優しい町、文化の薫る町を目指す」

 ―基地問題との向き合い方は。

 「本町は広大な米空軍嘉手納基地を抱えている。町民は日々、騒音や悪臭などの基地問題に苦しんでいる。町民の立場に立って、常に声を上げ続ける。基本姿勢として基地被害の大幅な削減と改善を求め、現状から逆行するような計画には反対する」

 ―町の人口減少を防ぐための具体的な案はあるか。

 「5年間続けた定住促進事業は一定の効果があった。向こう5年間、内容のさらなる拡充を図る。今後は子育て支援の充実など、若い人が住みたいと思える施策も合わせて展開していく必要がある。住環境検討業務に取り組んでおり、3月いっぱいで結論が出る。検討結果を踏まえてより有効な対策を講じたい」
 (聞き手・名嘉一心)