掛け技の名手激突 東恩納闘牛組合60周年大会 5日、うるま市石川多目的ドーム 沖縄


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 【うるま】東恩納闘牛組合結成60周年記念大闘牛大会(主催・東恩納闘牛組合、共催・琉球新報社)が5日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開かれる。注目のシーの一番は、両牛共に掛け技を得意とする勢頭カキヤーと全勝工業カキヤーが対戦する。シーの十番は封切スペシャルマッチでちょこっとパンダ☆角金と令和富士が激突する。取り組みは全部で10組、20頭の猛牛が登場する。入場料金男性3千円、女性2500円、中・高校生千円、小学生以下は無料。

勢頭カキヤー
全勝工業カキヤー

 ■(シーの一番)勢頭カキヤー×全勝工業カキヤー

 勢頭カキヤーは旧名が「吉村畜産☆宝」。長い角を使っての強烈な掛け技から相手の動きを止め、一気に腹取り攻撃を繰り出す徳之島産の強豪花形牛だ。デビューから2連勝し、徳之島中量級全島一決定戦で当時最強と言われた戦闘牙狼に挑戦したが惜敗。沖縄に移籍後は3連勝と絶好調だ。圧巻は徳之島で敗れた牙狼(元・戦闘牙狼)を破ったリターンマッチ戦だった。

 全勝工業カキヤーは、闘牛界では屈指の粘りがある根性牛だ。先場所の新春南部大闘牛大会では、赤番頭と対決して47分9秒の白熱した激戦を展開。一進一退の攻防戦は闘牛ファンに強烈な印象を与え、歴史に語り継がれる一戦となった。休息時間は全勝工業カキヤーが1カ月足らず、勢頭カキヤーは約9カ月空いており、どう勝負に影響するかが注目される。

 ■(シーの十番封切スペシャルマッチ戦)ちょこっとパンダ☆角金×令和富士

 ちょこっとパンダ☆角金は沖縄移籍後、負けなしの3連勝無敗牛だ。一方の令和富士は、角が横開きの掛け技を得意とするスロースターター牛だ。両牛の対戦がどのように運ぶか楽しみだ。
 (平川康宏通信員)