沖縄銀行は1日から、本店と2支店に設置したセブン銀行の新型ATMを通じ、個人口座にひも付いている住所や電話番号を変更できる実証実験を、県内で初めて開始した。窓口に行かずに、免許証などの本人確認書類と顔認証機能、スマートフォンを使って最短5分で手続きが完了する。那覇市の沖銀本店と名護・大宮支店、北谷支店の3カ所に設置した。期間は6月16日まで。
セブン銀行は昨年8月から実証実験を始め、関東を中心に1都5県のセブン―イレブンに顔認証機能などを備えた新型ATMを設置。千葉銀行や静岡銀行などの地銀が参画している。
免許証やマイナンバーカードをATMに読み込ませ、内蔵カメラで顔写真を撮影して本人と認証する。県外に引っ越して住所が変わった場合でも、近くのセブン銀行のATMで手続きができる。銀行側にとっても、顧客情報が最新のものかを継続的に確認する業務の効率化につながる。
沖銀事務部事務企画グループの澁谷由希子上席調査役は「お客さまが県外にいても案内しやすく、安心して使ってもらえる」と利便性を強調。セブン銀行は今秋からサービス化する予定で、同行BaaS事業プロジェクトの柏熊俊克プロジェクトリーダーは「業務合理化や、顧客接点の強化を支援していきたい」と語った。
(當山幸都)