ロッテ・佐々木朗希 投球鋭く、フィールディングも軽快 石垣・沖縄 <疾走県勢2023春キャンプ>


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昨季最年少で完全試合を達成し、3月のWBC日本代表にも選ばれたロッテの佐々木朗希投手は石垣市で汗を流した=1日

 プロ野球は1日に沖縄、宮崎両県で、6日に始動する西武を除いた11球団がキャンプインした。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれたロッテの21歳剛腕、佐々木朗は吉井新監督が見守る中でキャッチボールやノックを受けるなどして汗を流した。昨季三冠王に輝いたヤクルトの村上はWBCでも活躍が期待される中、打撃練習では快音を響かせた。今季の12球団監督では最年長65歳で、15年ぶりに阪神の指揮を執る岡田監督はじっくりと選手を見守った。広島の新井新監督はサインをするなどファンサービスもした。新型コロナウイルスの感染対策は緩和され、ヤクルト以外の11球団が観客数の制限を設けずに実施する。宮崎県では西武を含む5球団が鍛え、沖縄県では就任2年目を迎えた新庄監督の日本ハムなど7球団がスタート。2月17日からWBC日本代表の強化合宿が宮崎市で始まり、23日にオープン戦がスタートする。日本代表は3月9日に中国とのWBC初戦に臨む。公式戦は日本ハムが新球場で30日に楽天と開幕戦を行い、他の5球場は翌31日に幕を開ける。

 ロッテの佐々木朗希は1日、石垣市で4度目の春季キャンプのスタートを切った。昨年まで2年続けていた初日からのブルペン入りはしなかったが、前日と同様にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会使用球でキャッチボールを行い、鋭い球を投げ込んだ。

 目立ったのはフィールディングの良さ。ノックや内野手との連係プレーで昨年に比べて軽やかな動きを披露し、見守った吉井監督は「去年の秋から一生懸命練習をしているのでその成果が出ている。もっとうまくなる」と進化を感じた様子だった。

 取材対応はなかったが、練習の合間や帰り際にはファンからのサインの求めに応じるなど、表情には余裕がにじんだ。2日にブルペン入りの予定。3月のWBCに向け段階を上げていく。吉井監督は「本人に調整は任せている。こちらからの注文はない」としながら「強度と質と量は見張っておかないと故障につながる。やり過ぎはチェックしておきたい」と焦りやオーバーワークのないように目を光らせた。
(共同通信)