個人形男子・金城(浦添)がV 全国見据え、見せ方意識 空手道県高校春季大会


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 空手道の沖縄県高校春季大会は4日、うるま市の前原高校で行われた。勝ち抜き3人制の団体組手は、男子決勝で前原Aが浦添Aに3―2(1人残し)で勝利し3連覇を飾った。女子は前原Aが浦添Aに3―2(1人残し)で競り勝ち栄冠を手にした。前原は男女同時優勝となった。個人形男子決勝は金城匠杜(浦添)が25・80点で頂点に立った。女子は近藤花音(宮古)が25・42点で優勝を飾った。


 男子形決勝で2位を約1ポイント引き離し、新人大会に続けて金城匠杜(浦添2年)が頂点に立った。優勝は素直にうれしかったものの、課題は「多い」と現状に甘んじることはない。

男子個人形決勝 スーパーリンペイを披露する浦添の金城匠杜(小川昌宏撮影)

 力不足を実感したのは、1月下旬に参加したパンダ杯だ。大阪学芸高が主催し、全国トップの選手が集まる大会だという。そこで力の違いを「見せつけられた」。体の使い方や雰囲気の出し方など、「見せ方が自分と違う」と学ぶことが多かった。16強入りを逃し、悔しい思いもした。

 今大会では全国で痛感した見せ方に意識を割いた。「少しはできたけどまだ足りない。3月の全国選抜までには差を埋められるようにしたい」と練習を積み重ねていく。

(謝花史哲)