「市民に大きな混乱」子育て拠点の廃止、見直し決議を「提出せず」 可否同数で委員長裁決 市議会委 沖縄・浦添


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浦添市役所

 【浦添】浦添市が子育て支援拠点事業を実施する民営の子育て支援センターを廃止する方針を示している件で、市議会福祉委員会(下地秀男委員長)は6日、又吉健太郎市議から提出された、子育て支援拠点事業の廃止の見直しを求める決議案を委員会提出議案として提出しないことを決めた。採決は与野党で可否同数(3対3)となり、委員長裁決で決定した。一方、又吉氏が提出した委員長への不信任決議案は賛成多数で可決された。不信任決議は7日の臨時会に提出される見込みだが、本会議では賛成少数で否決される見通し。

 見直しを求める決議案では、福祉委員会が子育て支援拠点事業の受け皿となる市内の認定こども園を1月に視察したところ、専用スペースの整備や0歳児の受け入れ環境など拠点施設利用者の受け入れ体制が十分ではなかった。「環境整備が整っていない中での拠点事業の廃止は市民の中で大きな混乱をもたらす」と主張した。
 (吉田健一)