「サメ=悪」と思っていた・・・高校生が考えた価値向上策 =かまぼこ開発 宮古総実高


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取り組んできた研究成果を発表する生徒ら=1月31日、宮古島市平良の宮古総合実業高校

 【宮古島】宮古総合実業高校の食と環境科は1月31日、3年生の課題研究発表会を同校で開いた。生徒が昨年から取り組んできた研究内容を発表した。2年生のインターン実習報告もあった。

 研究発表は同科の環境クリエイトコースとフードクリエイトコースの3年生が班に分かれて発表した。フードクリエイトコースの下地りぃさん、仲間聖華さん、池間涼香さん、上江洲哉裕さんの4人は、「サメ資源の有効活用に向けた取り組み」と題して、サメ肉の価値向上を目的に「サメかまぼこ」の開発に取り組んだ。

 4人は「サメ駆除などの言葉でサメを悪いものと誤解していた」として、価値向上のために商品開発が必要と指摘した。サメの資源把握や乱獲防止、特定の部位だけを利用し残りを破棄する「フィニング」防止を呼びかけたいと訴えた。
 計画漁獲されたサメをかまぼこ製品として加工、販売することで「価値を向上させられる」とした。また乱獲防止として「宮古島から5カイリ(9.2キロ)内での捕獲禁止なども提案したい」と結んだ。 (佐野真慈)