沖縄で7年ぶりにプラハの音 「チェロ・リパブリック」 21日、新報ホール


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「プラハ・チェロ・リパブリック」の(左から時計回りに)ペトル・シュパチェク、マチェイ・シュテパーネク、イワン・ヴォカーチ、ヤン・ゼーメン

 数々のコンクールの受賞歴を持つ名手がそろうチェロ四重奏団「プラハ・チェロ・リパブリック」の来日沖縄公演が21日、那覇市の琉球新報ホールで開催される。公演の本番を前に、メンバーのペトル・シュパチェク、ヤン・ゼーメン、イワン・ヴォカーチ、マチェイ・シュテパーネクの4人が抱負を寄せている。

 「プラハ・チェロ・リパブリック」は、2017年にユーチューブで公開した「オペラ座の怪人」が、3千万回の再生回数を記録するなど世界の注目を集めた「プラハ・チェロ・カルテット」をリードした中心メンバー3人に、気鋭のチェリスト、マチェイ・シュテパーネクが新たに加わり、昨年、結成。デビューアルバム「FREEDOM」をリリース後、初の来日公演を実施し好評を博し、再来日公演が決定。今回、沖縄での公演が実現する。

 前身の「プラハ・チェロ・カルテット」は2016年に宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟でコンサートを実施した。以来、約7年ぶりの開催となる。ペトル・シュパチェクは「また沖縄を訪れることが本当に待ち遠しい」と喜ぶ。ヤン・ゼーメンは「私にとって沖縄は心に関わる事柄。1度だけ沖縄に行ったが、沖縄と触れ合った経験が今日に至るまで私を魅了している」とコメントした。イワン・ヴォカーチは「前回の沖縄公演で経験したコンサートの雰囲気は忘れられない」と思いを寄せた。

 マチェイ・シュテパーネクは「2017年にウィハン弦楽四重奏団とともにコンサートを行った。沖縄の記憶は5年たった今でもとても強く鮮明に残っている」と記した。


 「プラハ・チェロ・リパブリック2023沖縄公演」(メロス・アーツ・マネジメント主催、琉球新報社共催)は21日午後7時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。演奏曲目はドビュッシーの「月の光」、バッハの「G線上のアリア」、ハチャトゥリアンの「剣の舞」、ドボルザークの「ユモレスク」など。入場料は5500円で全席指定。問い合わせはシアター・クリエイト、電話090(3074)8295(平日午前11時~午後6時)。