同点に追い付かれても慌てなかった。キングスは第4Q終盤、粘る三遠に勝負どころで試合を巧みにコントロール。負けない強さが光った。
この日は出場した選手がそれぞれ持ち味を発揮した。第2Qから外を得意とする相手シューター陣を自由にさせず。第3Qは攻撃がかみ合う。中を固めるゾーン守備に対し、今村佳太が自身のBリーグ通算400回成功となる3点弾を沈めると、岸本隆一、牧隼利も続いた。相手守備を外角から崩しつつ、ゴール下を任される外国籍のジャック・クーリー、アレン・ダーラム、ジョシュ・ダンカンがインサイドで主導権を握った。
最終盤には相手のファウルトラブルを誘ったほか、小野寺祥太や田代直希らがハードワークを効かせて、ターンオーバーにつなげるなど冷静に立ち回った。
岸本は「自分たちのリズムでバスケットをする時間帯が多くあった」と評価する一方で「ターンオーバーなどをきっかけに流れを渡してしまった部分があった」と振り返り、次戦に向け気を引き締めた。
西地区1位の島根、2位の広島がホームで勝ち星を伸ばす中、敵地でも負けられない試合が続く。
(謝花史哲)
ゲームプラン しっかり遂行
桶谷大HC(キングス)の話 出だしで3点弾を決められたものの、その後は相手シューター陣をしっかりと抑えられたところがキーになった。攻撃でも相手の弱点を突くことができた。ゲームプランを遂行できたと思う。
プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは11日、静岡県の浜松アリーナで三遠ネオフェニックス(中地区4位)と今季第37戦を行い、82―75で競り勝った。5連勝で通算成績は28勝9敗。順位は3位のまま。第1クオーター(Q)こそリードを許したが、徐々に攻撃圧力を強め、第3Qには今村佳太や岸本隆一、牧隼利が3点弾を沈めるなどリードを最大15点に広げた。第4Qに三遠の反撃を受けて同点に追い付かれたものの、終盤に勝負強さを発揮し逃げ切った。次戦は12日午後3時5分、三遠と静岡県の浜松アリーナで対戦する。
琉球 28勝9敗
82―75(20―21,20―12,23―18,19―24)
三遠 16勝21敗