那須川天心、与那覇勇気とデビュー戦 寺地拳四朗、3団体統一戦なども開催 4月8日、東京・有明アリーナ


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プロボクシングデビュー戦の記者会見でポーズをとる那須川天心(左)と対戦相手の与那覇勇気=13日、東京都内

 人気プロ格闘家として活躍した24歳の那須川天心(帝拳)が4月8日に東京・有明アリーナでプロボクシングデビュー戦に臨むことが13日に発表された。同じ興行ではライトフライ級世界2団体王者、寺地拳四朗(BMB)の3団体統一戦など世界戦2試合も行われる。

 那須川はスーパーバンタム級6回戦で日本バンタム級4位の32歳、南城市出身の与那覇勇気(真正)=沖尚高―東洋大出=と対戦。東京都内で記者会見し「僕の人生には挑戦しかない。本気度が伝わればいい。やってやるぞ、かますぞという気持ちしかない」と引き締まった表情で話した。

 世界ボクシング協会(WBA)世界ボクシング評議会(WBC)王者の31歳、寺地は世界ボクシング機構(WBO)王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との統一戦。「4団体のベルトを取るつもりなので、3団体目は重要と思っている。KOで決めたい」と意気込みを語った。

 バンタム級で世界主要4団体統一王者となった井上尚弥の弟の拓真(大橋)は、WBAバンタム級王座決定戦でリボリオ・ソリス(ベネズエラ)と顔を合わせる。試合は会員制インターネット動画配信サービス「アマゾンプライムビデオ」で生配信される。

「めちゃくちゃ興奮」 与那覇、不敵な笑み

 与那覇は那須川との一戦が決まり「めちゃくちゃ興奮した。那須川という男を堪能する。考えるだけでぞくぞくする」と不敵に笑った。

 南城市出身。2008年、沖縄尚学高2年の時に全国高校選抜大会のバンタム級を制し、東洋大在学時の12年には岐阜国体成年男子バンタム級3位。

 プロでは12勝(8KO)4敗1分けでタイトルに縁はないが、好戦的で強いパンチが持ち味だ。

 ほかの格闘技も好きで、那須川のキックボクシングの試合も映像で見たことがある。「おれに挑んでくるというのはさすが。全力で殴り倒しにいく」と鼻息が荒かった。
(共同通信)