アスティーダ競り勝つ 彩たまに3-2 濵田、重圧はねのけジュース制す


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琉球アスティーダ―T.T彩たま ビクトリーマッチで接戦を制し、チームメートと勝利を喜ぶ琉球の濱田一輝(左)=12日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)

 濱田一輝が有言実行を果たした。11日の岡山リベッツ戦で敗れた後に「悔しい。次戦はきちんと取り返す」と決意を示していた。12日のT.T彩たま戦では、1ゲームで勝負を決めるビクトリーマッチを2日連続で任され、言葉通りに勝利をつかみ取った。

 「守りに入っても勝てない相手。出だしから攻めていくつもりだった」。重圧を抱えながらも序盤から相手を押し、10―4と大きくリードした。だが、その後6連続失点を許し、10―10のジュースに持ちこまれた。

 前日の岡山戦では、ビクトリーマッチで5点差をひっくり返され手痛い敗北を喫した。その記憶が頭をよぎったが「やるしかない」と開き直った。「自分のフォアハンドを信じてプレーできたのが最後の得点につながった」。来た球を力強く打ち返し、12―10で勝利をたぐり寄せた。

 「昨日あのような負け方をしたが、張一博監督が再び僕をビクトリーマッチに選んでくれた。何とかその期待に応えたかった」と濱田。試合終了直後、両手を広げながら天を仰ぎ、小さく息を吐いた。

 詰めかけた約3500人の観客はこの日一番の拍手を送り、勇姿をたたえた。
 (砂川博範)


 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは12日、沖縄市の沖縄アリーナでT.T彩たまと対戦し、3―2で競り勝った。第1マッチダブルスは吉村和弘・有延大夢が2―0で快勝した。第2マッチシングルスでは吉村真晴が2―3で惜敗。第3マッチシングルスの濱田一輝が3―1で勝ち、第4マッチシングルスの吉村は1―3で敗れた。1ゲームで勝敗を決めるビクトリーマッチは濱田が出場し、激しい攻防の末、勝利をつかんだ。通算成績は10勝8敗の勝ち点38。木下マイスター東京(KM東京)と勝ち点で並んでいるが、得失マッチ数で順位が2位に後退した。次戦は18日午後5時から鹿児島県のあいハウジングアリーナ松元でKM東京と首位攻防戦を行う。

 (12日・川崎市スポーツ・文化総合センターほか)

▽男子

琉球(38) 3―2 彩たま(24)
東京(38) 3―1 岡山(27)

▽女子
日本生命(32) 3―2 神奈川(49)

※注:濱田一輝の「濱」は、右側がウカンムリに「眉」の目が「貝」