【西原】西原町の琉大付属中で2日、ペーパークラフトのロケット作りに挑戦する授業が開かれた。「世界が平和でありますように」「成績UP」など、それぞれの願いが書き込まれた手作りロケットは、カウントダウンの掛け声で、勢いよく大空へ飛んだ。
授業は総合学習の一環で、ロケット作りを通して「夢を諦めない強い心」を育もうと企画された。紙ロケットの設計者でもある北海道宇宙科学技術創成センターの植松努理事が映像で「『どうせ無理』という周りの言葉に左右されないで」と呼びかけた。
生徒たちは試行錯誤しながら約1時間かけて長さ40センチのロケットをそれぞれ完成させた。液体酸素やポリエチレンを用いた推進器を付けて運動場に設置された発射台から、次々とロケットを飛ばした。
「クローネ号」と命名されたロケットを飛ばした生徒(13)は「作るのが難しかったけど、無事飛んで良かった。成績が上がりますようにと願いを込めた」と笑顔を見せた。発射ボタンを担当した別の生徒(13)は「自分たちでこれを作れたと思ったら感動する」と話した。
(新垣若菜)