「自らアクション重要」法政大・川久保教授が講演 SDGsフォーラム 沖縄


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川久保俊教授

 沖縄県は8日、SDGs(持続可能な開発目標)の理解促進に向け、「おきなわSDGsフォーラム」を那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開催した。全国で自治体の計画策定などに携わる法政大の川久保俊教授がSDGsの概要や先進事例について基調講演した。

 川久保教授はSDGsの17の目標は国連全加盟国で共有しているが、そこに至る方法論は国や地域によってカスタマイズして行動することが求められると説明。「自ら考えてアクションにつなげることが重要だ」と指摘した。近年の日本は史上初めて人口減少社会に突入しているとして「今の世代は人口が増えて減ることを経験する歴史上まれな日本人だ。ただ、このままでは将来は立ちゆかなくなる」と述べた。

 琉球新報社が主催するSDGsを推進する企業・団体のネットワーク「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP)事務局の黒田華氏が登壇した。OSPは現在県内72社が加盟し、学生から社会人らさまざま人が参加し、連携企画も生まれていると説明。「行政や企業も一緒になって活動している。多様な人、組織が混ざり合うことでいろんなものが生み出される」とPRした。

(梅田正覚)