教員「休日も業務」7割 県議ら働き方の実態調査 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 教職員の勤務実態を把握しようと、山内末子県議と関係者らが働き方調査を実施し、県内の小中高校、特別支援学校の教員ら計555人から回答を得た。土日の勤務・残業時間を「0時間」と答えた人は25~39%にとどまり、休日にも学校業務などをこなす教員が6~7割超を占めた。山内氏は17日、調査結果を半嶺満県教育長に渡し、現状の把握を求めた。

 調査は1月26日~2月3日にインターネットで実施。回答者555人の勤務先は、小学校39%、中学校14%、高校37%、特別支援学校9%、その他が1%だった。

 部活や自宅での学校業務を含む、土曜の勤務・残業時間を聞いた設問に「0時間」と答えた人は25%。「2時間」「3時間」が各17%、「4時間」16%などと続いた。「6時間」も8%いた。日曜に関しては「0時間」は39%で「2時間」15%、「1時間」「4時間」が各13%となった。

 平日1日の学校での勤務時間は「10時間」が最多の33%で「11時間」24%、「9時間」16%、「12時間」15%などと続いた。自由記述には「子育てとの両立がつらい」「仕事量が多く、休憩時間がない」との訴えや、部活動の地域移行を求める意見など多くの回答が寄せられた。

 半嶺教育長は「現場の実情をしっかり把握したい。調査結果は貴重な資料だ」と述べた。山内氏は「県教育委員会と学校現場の乖離(かいり)がないよう、実態を知って改善策に生かしてほしい」と語った。
 (吉田早希)