ハッピーモアと中城村南上原組踊保存会に優秀賞 地域再生大賞に沖縄から2団体


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宮城光男琉球新報中部支社長(右から3人目)から賞状を受け取る中城村南上原組踊保存会の仲座包子会長(同4人目)と保存会のメンバーら=16日、中城村の南上原公民館

 地方新聞46紙と共同通信が運営する「第13回地域再生大賞」で、県内から優秀賞を受賞した中城村南上原組踊保存会と宜野湾市のハッピーモアに表彰状が17日までに贈られた。大賞に輝いたのは「花の木農場」(鹿児島県南大隅町)で、17日に鹿児島市内で表彰式があった。

 中城村南上原組踊保存は創作組踊「糸蒲の縁」の継承・保存活動を続けている。移入人口の多い同地域で、住民らの絆を深めようと取り組みが始まった。初演から今年で10年を迎え、現在は子どもたちを軸にした活動を展開する。

沖縄タイムス社の西江昭吾編集局次長(左)から表彰状を受け取る多和田真彦社長(中央)、記念の盾を持つ多和田敬子副社長=13日、宜野湾市・ハッピーモア市場

 仲座包子(かねこ)会長は「賞をいただいたことを大変誇りに思う。この組踊が未来を担う子どもたちに受け継がれ、発展していってほしい」と話した。

 一方、宜野湾市のハッピーモアは、小規模農家の野菜を直売する「市場」を経営し、今年で16年目。家庭菜園で育て、家族や親戚で食べきれない野菜が並ぶ「おいしいお裾分け」が特徴だ。

 多和田真彦社長と敬子副社長は「小さな農家を支える取り組みが評価され、大変光栄。今後とも、農家、消費者、販売者が共に喜ぶ『三方よし』を目指し、市場を運営していきたい」と語った。

 地域再生大賞は、地域に活気をもたらす全国50の団体・プロジェクトを2010年度から毎年表彰している。