がん患者の外見ケア支援を 治療での変化、社会生活との両立など課題 沖縄県に2団体が要望 


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がん患者アピアランスケア支援事業について糸数公県保健医療部長(左から4人目)に要望書を渡すピンクリボン沖縄の玉城信光委員長(同3人目)ら=16日、県庁

 ピンクリボン沖縄と那覇西ひまわりの会は16日、がん治療による外見変化に悩む人を支援する「アピアランスケア」を県内のがん患者に対して実施することを県に要望した。

 医療の進歩でがん治療と社会生活を両立する人が増えている一方、治療に伴う外見変化で患者が苦痛を感じることが課題となっている。

 がん化学治療中の患者に対するウィッグの購入費用や、脱毛を抑制する頭皮冷却装置の補助のほか、補整用シリコンパッドや補整下着など乳がんで乳房切除後の胸部補整具の購入補助を求めた。

 がん経験者でつくる那覇西ひまわりの会の玉寄育子代表は「不安が減るだけでも治療の意欲が湧き、仕事にも意欲的になれると思う」と話した。

 県の糸数公保健医療部長は「治療を受けながら社会生活を両立する人が増えている。(対応を)検討していきたい」と話した。