サッカー男子、那覇西と宜野湾が予選敗退 九州高校大会


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那覇西―柳ヶ浦 前半、センタリングに飛び込んでシュートを放つ那覇西の頭山亮太(右)=19日、うるま市具志川多種目球技場(小川昌宏撮影)

 男子サッカーのKYFA第44回九州高校(U―17)大会(九州高校新人大会)は19日、うるま市具志川多種目球技場などで予選リーグが行われ、那覇西(沖縄1位)が柳ケ浦(大分1位)に3―1で勝ち、宜野湾(沖縄2位)は神村学園(鹿児島2位)に2―9で敗れた。那覇西は18日の成績と合わせて1勝2敗、宜野湾は2敗1分けとなり、両校の予選リーグ敗退が決まった。

那覇西、意地の1勝

 那覇西は柳ケ浦(大分1位)に快勝し、予選最終試合で意地を見せた。18日に2敗し「最後はみんなで勝ちにいこう」と気合を入れ直し臨んだ。前半16分、パスを受けた頭山亮太がトラップで反転し、空いたスペースから先制点をたたき込むと、那覇西のエンジンがかかり始めた。

 後半に入り、與古田頼がカウンターでロングシュートを決めた後、1点を返されるが、終盤で主将の山川輝がPKで3点目を追加した。山川は、18日はシュート数が少なかったことが敗因と分析し「積極的にゴールを狙っていったのが勝ちにつながった」。予選敗退となったが、次につながる内容には納得の表情だった。
 (砂川博範)

宜野湾、強豪相手に一矢報いる

 大差をつけられたが、一矢報いることはできた。宜野湾は5点ビハインドで迎えた後半10分、島袋佑のコーナーキックに合わせて飛び込んできた速水梨穏が右足に当て、待望の1点をもぎ取った。23分にも島袋善考からボールを受けた新屋歩武が2点目のゴールを奪った。

 新屋は「自分たちのプレーでも通用することが分かり、自信になった。今後九州や全国で戦えるチームにしていきたい」と前を見据えた。
 (砂川博範)

神村学園・金城1得点

 鹿児島・神村学園は県出身4人がベンチ入り。中でも金城蓮央が1年生ながらフル出場を果たし、1得点を挙げる活躍を見せた。前半18分、左サイドでボールを受け、1対1を突破しゴールを決めた。

 同校中等部に進学したため、沖縄での公式戦は小学生以来。19日は家族らも応援に駆けつけてくれた。「緊張したが、応援が力になった。決勝トーナメントではもっと良いプレーをしたい」と意気込んだ。金城のほか、長田誠矢、上原颯太、新垣陽盛が所属している。
 (砂川博範)