沖縄県内HIV感染・エイズ患者19人 新型コロナで検査機会減る


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 沖縄県エイズ対策連絡協議会がこのほど、南風原町の県医師会館で開かれた。医療機関や行政関係機関の職員などで構成する委員らが県内の発生動向や検査の実施状況などについて話し合った。

 2022年の県内のHIV感染者・エイズ患者の報告数は19人(HIV感染者9人、エイズ患者10人)。HIV感染発覚時点でエイズを発症している人の割合は52・6%となり、2002年以来20年ぶりに50%を超えている。

 2021年の新規エイズ患者数は全国最多で、病状が進行した形で診断されるHIV症例の件数が人口10万人当たり全国ワースト2位。新型コロナウイルス感染症対応のため、県内保健所での検査機会が減っていることから、さらなる悪化が懸念される。

(普天間伊織)