1年前から県内拠点 特殊詐欺、捜査かく乱狙いか


社会
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 那覇市や糸満市など県内の宿泊施設を拠点とする特殊詐欺グループの男女8人を詐欺未遂などの容疑で沖縄、兵庫、栃木の3県警の合同捜査本部が逮捕した事件で、グループは少なくとも1年前から県内の宿泊施設などを拠点に活動していた可能性があることが24日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、短期間でホテルなどの拠点を移ることを繰り返していた。発覚を遅らせ、捜査をかく乱する意図があったとみられる。

 被害は全国各地におよぶとみられ、被害の総額は1億円に上る可能性がある。県外の被害者から離れた沖縄に拠点を置くことで、関与の特定に遅れを生じさせようと画策していたとみられるという。

 関係者によると、グループは全国の宿泊施設を転々としながら活動していた。約1年前から県外と沖縄を行き来するメンバーが確認されていた。メンバー自体も入れ代わり立ち代わりで変わっていた。