アスティーダ粘り勝ち、彩たまに3-2 張本、最終戦で底力 卓球・Tリーグ


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 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは25日、埼玉県の毎日興業アリーナ久喜(久喜市総合体育館)で今季レギュラーシーズン最終戦を行い、T.T.彩たまと対戦して1ゲームで勝敗を決めるビクトリーマッチの末に3―2で粘り勝ちした。通算成績は12勝9敗。勝ち点45。現時点で木下マイスター東京を勝ち点1上回り、1位に躍り出た。東京は26日に最終戦を行い、レギュラーシーズン1位のチームが確定する。第1マッチダブルスは吉村真晴・吉村和弘が1―2で惜敗した。第2マッチシングルスは張本智和が3―1で勝利した。第3マッチシングルスは濵田一輝が1―3で敗れた。第4マッチシングルスは吉村真晴が3―1で相手を退けた。ビクトリーマッチは張本が第2マッチで勝利した英田理志を11―9で破った。リーグは9月10日に開幕した。アスティーダは、すでにプレーオフファイナル進出を決めており、3月23日に東京都の代々木競技場第二体育館で、木下マイスター東京と対戦する。


 

琉球アスティーダ―TT彩たま ビクトリーマッチで勝利し、笑顔でベンチに戻る張本智和=25日、久喜市総合体育館(提供)

 琉球アスティーダはレギュラーシーズン最終戦を勝利で締め、3月23日の木下マイスター東京とのプレーオフに向けて弾みをつけた。張本智和が第2マッチ、ビクトリーマッチで英田理志を退け、勝利の立役者となった。張本は「勝つことができてうれしい。今日勝ったことで(レギュラーシーズン1位に向けて)望みをつなげられた」と満面の笑みだった。

 チームは第1マッチダブルスを落とした。巻き返したい第2マッチの張本は「出ばなをくじかれた」と第1ゲーム序盤から先行を許し、連続5失点。終盤に一気に離され、4―11と圧倒された。しかし、ここから反撃に出た。第2ゲームは1―11と試合内容をひっくり返す。そして、鍵となったのは第3ゲームだ。2―6の劣勢からレシーブを丁寧に拾うプレースタイルに切り替えると、相手のミスを誘って10―7と一気に逆転。このゲームを奪い、第4ゲームも終盤での強さが光った。

 ビクトリーマッチでは常にリードする展開ながら3―3、8―7と追い上げられた。左右への速い揺さぶりや、フォアの強打でねじ伏せ、得点のたびに雄たけびを上げた。「第2マッチの第2ゲームで戦術を変えて悪い部分を修正できた」とチームを鼓舞する活躍だった。

(大城三太)