テラス勝利、初の30得点超え HC名古屋に31-25 上地がロングシュート連発、最多11点 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは25日、名護市の21世紀の森体育館でHC名古屋と今季第19戦を行い、31―25で勝利した。通算成績は4勝15敗で、順位は8位に上がった。名古屋の屋田菜美(那覇西高―環太平洋大出)は3得点だった。テラスは同日午後4時から、同会場で香川銀行と対戦する。


 

ザ・テラスホテルズ―HC名古屋 前半、力強いシュートを放つテラスホテルズの上地涼奈=25日、名護市の21世紀の森体育館(喜瀬守昭撮影)

 日本リーグに昨季参入以降、テラスは初めて30得点以上を取った。前半は初歩的なミスが続いたが、後半は攻守とも動きに切れが生まれ、選手同士のプレーがかみ合った。

 前半はパスの連係がうまく取れない場面が目立ち、流れをつくれず、15―14で折り返した。だが後半に入るとミスが減り、チーム全体がリズムに乗った。特に上地涼奈は強烈なロングシュートを連発し、自身今季最多の11点を奪った。

 上地は「今回は、みんなで必ず勝とうと話をして挑んだ試合。自分たちの力が出せず終わることが多かったが、着実に力が付いてきていると感じる」と自信をのぞかせた。

 失点してもすぐに取り返せたことが、いつもの試合と違ったという。前半の反省を生かし、ハーフタイムではGK田口舞が中心となり「落ち着いて、しっかりやり切ろう」と確認し合った。それが後半の猛攻につながる。上地は「これまでは競った時、自分たちから崩れることが多々あった。それが今回は持ちこたえられた」と勝因を述べた。

 テラスはこのほど、今季限りでの9人の引退を発表したばかりだ。そのうちの1人、佐藤未来は「自分たちが今まで練習してきたことをすべて出して、チームができた当初に比べて『うまくなったね』と思ってもらえるような試合にしたい」と次の最終戦へ向け、意気込みを語った。

(砂川博範)


30得点超えは初

 東長濱秀作監督(ザ・テラスホテルズ)の話 昨シーズンを含め、30得点を超えたのは初めて。開幕の時から、前半と後半で15点ずつ取ることを目標としてきた。終盤でこのような結果が出て、選手がこれまでやってきたことが報われた。

 


HC名古屋・屋田3得点 高さ生かす

ザ・テラスホテルズ―HC名古屋 後半、ディフェンスするHC名古屋の屋田菜美(左)(喜瀬守昭撮影)

 県出身でHC名古屋の屋田菜美(那覇西高―環太平洋大出)がテラス戦に出場し、3得点を挙げる活躍を見せた。高さを生かしたプレーでチームに貢献した。試合後は「シュートを決めたいという気持ちが空回りする時があった」と課題も振り返った。

 日本リーグの試合で、県内開催での出場は初めて。家族や友人らが応援に駆けつけてくれたと言い、「アウェーというよりホームのような感覚。楽しかった」と笑顔を見せた。

 (砂川博範)