女子サッカー豊見城が完勝で2連覇 攻撃的布陣で攻め続ける 沖縄県中学新人大会


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決勝 豊見城―高江洲 前半終了間際にゴールを決めた豊見城の與那嶺璃留=26日、うるま市の具志川運動公園多種目球技場

 サッカーの第12回県中学校女子新人大会が25、26の両日、うるま市の具志川運動公園多種目球技場などで行われ、決勝で豊見城が高江洲を3―0で下し、2年連続2回目の優勝を果たした。大会は8人制で実施された。

 8人制では攻撃的な布陣の2―4―1を採用した豊見城が、終始攻め続けて3―0で高江洲に勝利し、連覇を果たした。前半から金城留依と島袋紗希が俊足を生かしサイドを攻め上がり、何度もゴールに迫る。前半終了間際に中央から1年の比嘉ののはのパスに反応したのはFWの與那嶺璃留。「先制点で気持ちを上げたい」とマークを引き離し、利き足とは逆の左足を振り抜き、先制した。

 後半になると、ラインの下がった相手守備に比嘉がうまく対応。中央でボールをもらうとミドルシュートで追加点。さらに「キーパーが前に出ていたのが見えていた」と冷静にループシュートも決めて、ダメ押しの3点目を奪った。

 好調な攻撃は予選から無失点の守備に支えられた。與那嶺を中心に全員で高い位置からプレスをかけ、守備の要で主将の兼城咲姫がゴールに近づかせない。シュートを打たれてもGK比嘉夢菜が守り続けた。

 兼城主将は「守りきれたのは収穫。もっとみんなで決めたい」と11人制でも攻撃的なスタイルの継続を誓う。先制点を決めた與那嶺は「守備のプレスとゴールへの意識を忘れず、得点を狙いにいく」と夏季大会連覇へ照準を合わせている。
 (屋嘉部長将)