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今月17日、沖縄観光コンベンションビューローは40年以上続いた「ミス沖縄」の選出を休止すると発表しました。
ミス沖縄はこれまで、沖縄の観光や物産などを県内外でアピールする役割を担ってきました。
しかし観光のアピールであれば若い女性だけである必要はないはずです。存在意義が改めて問われていますね。
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このニュースを見て、私は同じ時期のネットの話題を思い出しました。それは今月16日、SNSのインフルエンサー【※1】が電車内の「高校生向け美容整形広告」を批判した件です。
「たった3年の高校生活。1秒でも長くカワイイ私で過ごしたい。」と書かれた、目の二重(ふたえ)手術を勧める広告です。
人を見た目だけで判断することを「ルッキズム」と呼びます。ミス沖縄の選出も、ルッキズム的な価値観が含まれていると思いますし、美容整形の広告もルッキズムを後押しするものでしょう。
※1 SNSのインフルエンサー … 高校生向け美容整形手術の広告を批判した俳優・プラスサイズモデルの藤井美穂さんは「今のままで十分かわいいいよ」「こんな若い美しい女の子たちに整形をしないと美しくないと思わせるような広告やめろ。」とTwitterに投稿しています。
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ルッキズムは若者向けSNSですごく問題視されています。
InstagramやTikTokが、「容姿が良い」とされるインフルエンサーに数字(動画再生数・いいね数・フォロワー数)が集まるように作られているのではないか? ということです。
ルッキズムの“呪い”は特に、若い女性に向けられることが多いです。「若い女性は見た目が良くないと価値がない」と思わせるような社会の空気感ですね。
ミス沖縄の選出休止も、美容整形広告の批判も、ルッキズム的な価値観から距離を置こうとしているように感じます。皆さんはどう受け止めますか?
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版
twitter:https://twitter.com/mobileprince_PR/