「不屈館」は、瀬長亀次郎さんの没後10年の2011年、資料館設立のための「資料調査会」が立ち上がり、13年3月1日に開館した。館の名前について、内村館長は「命名者は工事をしていた大工さん」と明かす。
施設外壁に大きく彫られた「不屈」の文字。「(工事を担った)大工さんが何の相談もなしに勝手に彫ったもの」という。「ここまでされたら」と名称を「不屈館」に決めた。
瀬長亀次郎揮毫(きごう)の「不屈」の文字は館のオリジナルTシャツのロゴにもなった。
内村館長は「『不屈』という言葉を見るとみんなカメジローを連想する。大工さんも支援者だったのかもしれない」と想像を巡らせる。
(金盛文香)