冠水被害の軽減向け沖縄県と糸満市が協定 西崎東水路、市管理へ


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 糸満市潮平周辺の冠水被害軽減に向け、同地域の雨水が放流される「西崎東水路」について、県の島袋善明土木建築部長は28日の県議会2月定例会の一般質問で、県と糸満市が3月末までに水路の円滑管理に向けた協定書を締結すると明らかにした。県と市によると、水路は県と市の管理箇所が混在しており、協定書の締結で今後は市が管理することになるという。新垣新氏(沖縄・自民)の質問に答えた。

 市は昨年6月、県に対して管理を求める要望書を提出していた。

 県下水道課によると、協定締結後は梅雨に入る5月までに市と連携して水路のマングローブを伐採するとしている。同課は冠水被害について「地元との連携を密にする必要があり、協定締結は一歩前進だ」と語った。糸満市建設課は協定締結について「管理区分がはっきりすることで、日頃の維持管理が徹底される」とし、冠水被害の軽減に期待した。
 (武井悠)