巨体の「貴花大獣王」と粘りの「誠月龍」が結びで激突 5日、伊波大闘牛大会 うるま市


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 誠月龍
 貴花大獣王

 【うるま】伊波大闘牛大会(伊波闘牛組合主催、琉球新報社共催)が5日午後1時、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。結びの一番は、沖縄最重量1300キロの巨体の貴花大獣王と、上昇機運に乗る誠月龍が対戦する。大獣王が圧倒的なパワーを見せ健在ぶりをアピールできるのか、もしくは強豪牛を次々と打破する粘りの誠月龍が勢いを見せつけるのか、全島王座の挑戦経験もある両牛の闘いに注目が集まる。

 強烈な割り技、掛け技からブルドーザーのような押し込みがある「ビッグボス」こと貴花大獣王。昨年9月の大会では、1100キロの南部王に付け入る隙も与えず圧勝し、観客の度肝を抜いた。ことし1月の全勝工業勝進龍戦は、勝進龍の一撃にたまらず後退し、そのまま敗走してしまった。パワフルさを生かした序盤からの攻め込みで、短期戦で勝負を決めたいところ。

 絶好調の誠月龍は、開き気味の「ヒラー」角を駆使した掛け技と押し込みを得意とする。また、首の柔軟さを生かした持たせこみで相手の攻撃を防ぎながら持久戦に持ち込み、勝機を見いだす。ことし1月の大会では、「令和の怪物」と呼ばれるドルを相手に4分半で勝利している。200キロの体重差がある大獣王にどう臨むかが見どころ。

 そのほか、元軽量級王者の石山聖空宝志みおりや琉神一輝が登場する。
 (新垣若菜)