ダイキン女子ゴルフあす開幕 県勢優勝目指し調整 荒川プロ初戦「一球一球真剣に」


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プロとして初出場する荒川怜郁。練習日にグリーンの感触を確かめる=28日、南城市の琉球GC(大城三太撮影)

 2023年の国内女子ゴルフツアー開幕戦「第36回ダイキンオーキッドレディストーナメント」が2日、南城市の琉球GCで開幕する。大会に向けて2月28日、出場選手がコース練習を始めた。昨年大会4位の山城奈々、10位でベストアマを獲得し今大会はプロとして挑む荒川怜郁らが、グリーンの感触を確かめ風の影響を確認しながらコースを回った。28日夜には前夜祭が行われた。1日はプロアマ戦を開催する。大会は5日まで。アマチュアを含め総勢108人が予選に臨み、決勝ラウンドを目指す。今大会の観客制限はない。優勝賞金は2160万円、賞金総額は1億2千万円。

 昨年10位でベストアマに輝いた、うるま市出身の荒川怜郁(れいか)は昨年プロテストに合格し、地元開催の大会に挑む。「あんまり調子が上がってなくて、最低限予選通過したい。できるかなという不安が大きい」と少し控えめ。「卒業もしたいので学業も頑張っている」と中部学院大に在籍しながらゴルフと向き合う。

 オフの期間に合宿をいくつかこなし、中嶋常幸プロから指導を受ける機会もあった。「スイングの時に起き上がりがあったので、それをなくすようにした。ダウンスイングの下半身の動き方も教えてもらった」と向上心を燃やし続ける。プロテスト合格について「本当に受かったのかと信じられない気持ちもあった。その後にアンケートがあって、その時に実感が沸いた」。

 「去年はダイキンから始まってラッキーが多く、自分の力以上のものが残せた。ゴルフ人生の中でもいい1年間だった」という。地元の大会に向けて「一球一球真剣に、楽しそうにプレーしているのを見てもらえたらいいかな」と、気張らずに臨む決意だ。
 (大城三太)

第36回ダイキンオーキッドレディストーナメントに向けて開催された前夜祭。新垣比菜や山下美夢有が意気込みを語った(JLPGA提供)

山城準備万端、戦闘モード

昨年大会4位の山城奈々。練習ラウンドでバンカーショットを放つ

 昨年、自己最高の4位と健闘した山城奈々は「思っていた以上の成績だったが、以降は悪戦苦闘の日々が続いた」。シーズンを通じて思うようなプレーができず、もがいた。

 ドライバーの安定感に課題があり、集中的に取り組んできた。「アプローチやパターが良くても、最初のドライバーで乱れると気持ち的にびびってしまう」と修正に全力を注いできた。

 練習ラウンドを終え「良くなってきていて試合で出せればいい」と感触を語る。今月は大会会場となる琉球GCを何度もラウンドしており、準備は万端。すでに戦いモードだ。

 本番に向け「地元開催なので、楽しくラウンドしながらも昨年以上の成績を残したい」と闘争心を燃やした。
 (大城三太)