キングス、中と外を支配 今村が躍動し20得点 比・サンミゲルに96-68快勝 バスケEASL


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
キングス―サンミゲルビアメン ドリブルで切り込むキングスの今村佳太(琉球ゴールデンキングス提供)

 バスケットボール男子で東アジアの強豪クラブが王座を争う新設大会、東アジアスーパーリーグ(EASL)第2日は2日、宇都宮市の日環アリーナ栃木で1次リーグが行われ、A組で昨季Bリーグ準優勝の琉球ゴールデンキングスがサンミゲルビアメン(フィリピン)と対戦し、96―68で勝利した。

 第1クオーターから堅い守りで主導権を握り、前半を49―28で折り返した。後半に入り追い上げられる場面が増えたが、最後までリズムを崩すことなく、終始リードを保ったまま快勝した。次戦は4日午後7時から、沖縄市の沖縄アリーナで富邦ブレーブス(台湾)とA組第2戦に臨む。

 キングスが東アジアスーパーリーグ(EASL)で白星発進した。フィリピン代表サンミゲルビアメンとの初戦。終始20点差以上のリードを保ったまま、危なげなく試合を終えた。

 第1クオーター(Q)から、巧みなパス回しで中と外の両方から得点を積み重ねた。インサイドではアレン・ダーラムとジャック・クーリーが存在感を発揮。ゴール下を制し、シュートを外してもリバウンドを奪うなど攻撃の手を緩めなかった。2人はディフェンスでも圧倒し、ボールを支配し続けた。

 外では今村佳太が躍動した。岸本隆一ら味方のパスを受け、空いたスペースができれば果敢に3点弾を狙った。今村はクーリーとともにチーム最多の20得点を取った。試合後「我慢しながら戦えたことが今日の結果につながったと思う」と語った。
 この試合はカール・タマヨのキングスデビュー戦ともなった。初得点を挙げるなど仕事を果たし、「デビュー戦で少し緊張したが、引き続き努力していきたい」と表情を引き締めた。
 (砂川博範)


【1次リーグ】
▽A組
キングス 1勝
96―68(24―17,25―11,21―20,26―20)
サンミゲル(フィリピン)1敗

やりたいバスケ遂行

 桶谷大HC(キングス)の話 自分たちがやりたいプランのバスケットを選手たちが遂行してくれた。一ポゼッションを大切にプレーし、全体的にファーストパンチを見せ、主導権を握りながら試合を進めることができた。一ポゼッションを丁寧にやることがキングスのいいところで、今後につながる試合になったと思う。