保安林の伐採、沖縄県が調査へ 防衛局「米軍により開発されていた」違法性否定 うるま市・陸自分屯地内


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄県庁

 沖縄県うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地内の保安林について、森林法に基づく知事の許可がないまま違法に伐採・開発されている疑いが出ていることについて、崎原盛光県農林水産部長は2日の県議会で「沖縄防衛局と調整の上、速やかに現地調査が行えるよう取り組むとともに、経緯などを明らかにする」と述べ、調査を進める考えを示した。山内末子氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 分屯地内の保安林を巡っては、市民団体「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」が2月27日に指摘した。

 これに対して沖縄防衛局は同28日、分屯地の土地は1973年に米軍から自衛隊が引き継いだ時点で「当該区域は米軍により開発されていた」と説明し、「違法な開発行為には当たらない」との姿勢を示している。
 (知念征尚)