「沖縄の顔になれる俳優」目指す 知念英和 高校卒業し拠点を東京へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
俳優になる夢を語る知念英和=2月19日、那覇市泉崎の琉球新報社(ジャン松元撮影)

 透明感あふれる風姿と力強い瞳。柔らかい雰囲気と、人懐っこい笑顔で和ませる。今春に高校を卒業した沖縄出身の知念英和は「沖縄の顔になれる俳優」を目指して、まい進する。「何事も楽しんでいきたい」と目を輝かせる。

 中学1年の時、K―POP音楽を聴いて芸能界に憧れや興味を持った。藤原竜也主演のドラマ「リバース」を見て俳優の道を志した。「初めて心を動かされた作品だった。世の中にはこういう世界があるんだと気づいて、見る側ではなくて、自分が演じる側になりたかった」と振り返る。

 高校2年の時、初めて挑戦した、大手芸能プロダクションのスターダストプロモーションが主催する第2回スター☆オーディションで、応募総数1万5918人の中から17組(18人)のファイナリストに残った。「両親は『やりたいことをやっていいよ』と応援してくれていた。連絡が来なかったので落ちたと思っていたが、連絡が来た時はベッドから飛び起きてすぐに家族に報告した。抱き合って喜んだ」。オーディションは「ポジティブシンキングの鏡」のキャッチコピーで受けた。「何でも前向きに考えればいい。人生の試練があっても、何事も楽しんでやりたい」と語る。

 昨年4月、念願の同プロダクションに入り、恵比寿学園男子部の研究生「EBiDAN OKiNAWA」として活動をスタートする。さらに研究生の選抜メンバー「EBiDAN NEXT」にも選ばれ、全国各地で経験を積み、同年8月に東京渋谷で開かれた大規模ライブのステージに立った。

 同事務所所属で俳優、歌手、モデルと幅広く活躍する北村匠海にも影響を受け「マルチに活躍できる俳優」を目指している。

 今後は東京に拠点を移す予定。「作品に少しでも貢献できるように自分の役をしっかり演じきれるように頑張りたい。沖縄の顔になれるような俳優になるのが目標。沖縄の子や作品を見てくれた方々に勇気を与えられる存在になりたい」と語った。 

(田中芳)


 ちねん・ひでかず 2005年3月19日、沖縄県出身。身長177センチ。21年のスターダストプロモーションの第2回「スター☆オーディション」ファイナリスト。血液型はO型。特技はダンス、バドミントン。趣味は音楽を聴くこと。