「休暇や残業もしっかり確認したい」就職フェアに学生ら400人 県内外57社出展 沖縄


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大学生や専門学校生らが参加した「就職フェア2024 合同企業説明会」=4日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

 2024年春卒業予定の大学生や専門学校生らを対象に「就職フェア2024合同企業説明会」(琉球新報社主催)が4日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開かれた。県内外57社が出展。約400人の学生らが会場を訪れ、各企業を分析しようと業務や労働環境などを詳しく確認した。

 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、検温や消毒といった対策を施し実施した。ブースでは、人事担当者が自社の事業内容や業績といった強みをアピールし、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みを紹介する企業もあった。リクルートスーツに身を包んだ学生らは、真剣な表情で担当者の説明に耳を澄ました。

 名桜大3年の学生は観光業への関心が高く、空港やホテル関連企業の説明会に参加した。「どの企業もとても楽しそうな印象だ。お客さまと接する業務にやりがいを感じる。休暇や残業など労働環境もしっかり確認したい」と話した。

 琉球セメント人事課の八幡啓課長代理は「沖縄のためになる仕事を求める学生が多く、県内唯一のセメント製造メーカーとしての安定性や資源リサイクルへの取り組みをアピールしている。DXなどで業務が効率化される中でも、発想力を生かせる人材を求めたい」と語った。

(小波津智也)