働き盛りにヨガ指導 市健康支援課、企業で出前講座


社会
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ヨガを実践して、体をほぐす人たち=10月22日、うるま市州崎のIT津梁パーク

 うるま市健康支援課は10月22日、うるま市州崎の沖縄IT津梁パークで、働き盛りの人たちの健康意識啓発を呼び掛けるための講座を行った。本年度2回目の実施。90分の講座は、考え方の転換をして健康づくりやダイエットに取り組む秘訣(ひけつ)、市の健康課題を説いたり、体のゆがみや血行を改善するヨガを取り入れたりした。参加者らは「仕事柄、座りっ放しで疲れる。ヨガがよかった」などと語った。

 講座では琉球大学健康づくり支援プロジェクトLibの栄養士我如古愛さんが講話し、食生活のコントロールのこつを説いた。ハンバーガーだけの写真と、ハンバーガーとサラダの写真を見せ「サラダが付いただけで健康的に見える効果を後光効果といい、『ヘルシーなサラダを食べたから、デザートまで食べていいかな?』と思うようになる」と、人が陥る心理的な効果や脳のドーパミン放出などについて説明した。
 企業は脳の反応や心理効果を利用して広告をつくり、飲食物を売る戦略を立てているとし、消費者が自覚して食生活を管理する必要性を語った。
 参加者は講話の途中でうるま市の保健師の指導でヨガを体験して、心身をリフレッシュした。伊波由美子さん(39)=うるま市=は「急に走って運動するのは無理でも、ヨガが楽しかったので自宅でも実践しようと思う」と話した。
 沖縄IT津梁パークでは本年度あと2回、健康講座を実施する予定だ。新里紹喜施設長は「IT企業は座りっ放しの仕事で健康管理がおろそかになりがち。社員の健康づくりは大切だ。今後は中城湾港地区の企業にも呼び掛け、効果を波及させていきたい」と話した。