キングスきょう3位決定戦へ 台湾・富邦に勝利、タマヨ躍動 東アジアスーパーリーグ


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 バスケットボール男子で東アジアの強豪クラブが王座を争う新設大会、東アジアスーパーリーグ(EASL)第4日は、1次リーグを沖縄アリーナで行い、琉球ゴールデンキングスは富邦ブレーブス(台湾)とA組第2戦を戦い、83―78で勝利した。A組のもう一試合は安養KGC(韓国)が142―87でサンミゲルビアメン(フィリピン)に勝利した。キングスは安養と勝利数で並んだが得失点差で上回られて、A組2位となった。キングスは沖縄アリーナで5日午後4時から、3位決定戦で香港で設立されたベイエリアドラゴンズと戦う。

【1次リーグ】
▽A組
琉球 2勝
 83―78(20―20,25―25,23―8,15―25)
台北(台湾) 2敗

 【評】後半から守備の強度を高めたキングスが相手の得点を抑えて逃げ切った。前半は決勝進出へ53得点差での勝利が必要という意識からか、3点弾がショートしたり、簡単なアタックが続いたりし、得点がなかなか伸びず、シーソーゲームが続いた。後半は第3クオーターで相手を8得点に抑えるなど守備が光った。その間に17連続得点するなどし、突き放した。


 

キングス―富邦ブレーブス 第2Q、3点シュートを放つキングスのカール・タマヨ=4日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 ホームの沖縄アリーナで初出場となったカール・タマヨがインサイドとアウトサイドの両方で存在感を出した。試合後、「やることはまだまだあるが、全体的にとても良かった」と笑顔だった。

 試合前に決勝進出へ53点差以上での勝利が条件となったキングス。第1クオーター(Q)序盤からジョシュ・ダンカンや今村佳太が3点弾をショートするなど得点を取り急いでいるようだった。

 タマヨがコートに立つと出身地のフィリピンの旗も振られ、大きな歓声で出迎えられた。インサイドでは相手のビッグマンに激しく当てられても、冷静に得点を重ねる。攻撃時にはビッグマンのマークをアウトサイドへ引き連れ、ほかの選手が空いたインサイドのスペースで得点することに貢献した。

 自身がフリーになると3点弾も決めるなど内外で得点を重ねた。

 キングスの選手として初出場だった2日のサンミゲルビアメン戦では4得点だったタマヨ。この試合はジャック・クーリーに次ぐ13得点と伸ばした。ビッグマンへの強度のある守備も見せた。桶谷大HCは「きょうのパフォーマンスは、シーズンでもビックマンのローテーションに入るくらいの活躍をしてくれた」と活躍を喜んだ。

(屋嘉部長将)