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重量挙げのJOCジュニアオリンピックカップ第43回全日本ジュニア選手権最終日は5日、三重県の四日市市総合体育館で行われた。女子87キロ級の仲宗根夢来(めぐ)(名桜大)が6回の試技を全て成功し、スナッチ86キロ、ジャーク102キロ、トータル188キロで優勝した。2種目とトータルで大会新記録を樹立した。
男子109キロ超級にエントリーしていた棚原幹勝(沖縄工高―法政大)は欠場した。
ジャーク最終試技。仲宗根夢来(本部高―名桜大)は、けがで2カ月ほど触っていなかった3桁台の102キロを申告した。控室では、クリーンを成功する姿を何度も思い描いた。プラットホームに上がると息を吐き落ち着かせる。イメージ通りにクリーンを成功させバーベルを差し挙げると、成功を知らせるブザーが鳴った。「ベストが出せた」と笑顔がはじけた。
自分との戦いだった。大会新記録を出したスナッチ終了時点で、2位に11キロ差をつけた。ジャーク1回目で93キロを成功させ優勝が決まったが「ジャーク、トータルも大会新を出して完全優勝する」と、5キロ上げた98キロにも成功。続けて3回目も挙げると、狙い通りにジャークとトータルでも大会記録を塗り替えた。
1月上旬に左手首、その後に腰を痛めて思うように練習できない時期が続いた。決して万全な状態ではなかったが「これも一つの経験。今できる力を出す」と臨んだこともあり、全6回の成功に手応えを感じていた。4月後半には全日本選手権が控える。「けがを治して、高重量に挑戦する」とスナッチ94キロ、ジャーク110キロの自己ベストに挑む。
(高橋夏帆)
【女子】
▽87キロ級 (1)仲宗根夢来(名桜大)トータル188キロ=大会新(スナッチ86キロ=大会新、ジャーク102キロ=大会新)