わずか19秒での決着 シーの1番は「貴花大獣王」が圧勝 誠月龍は粘り見せられず 伊波大闘牛大会


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結びの一番で、組み合ってすぐに誠月龍(左)を押し込む貴花大獣王=5日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】伊波大闘牛大会(伊波闘牛組合主催、琉球新報社共催)が5日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。沖縄最重量1300キロの貴花大獣王と上昇機運に乗る誠月龍が対戦したシーの1番は、大獣王の圧力の前に誠月龍が後退し、わずか19秒でのあっけない決着となった。

 全島王座への挑戦経験もある大型実力牛同士の対戦で注目を集めたシーの1番。組み合ってすぐに大獣王が土俵際まで押し込むと、誠月龍が堪えきれず後退、そのまま再度組み合うことなく敗走した。大獣王は1月以来の復帰戦を勝利した。

 この日、一番の盛り上がりを見せたのはシーの2番のロッドマンと保乃奨戦。

 保乃奨の真上に伸びた「タッチュー角」から繰り出されるツキ技にロッドマンが苦しめられながらも、見事な応戦を見せた。フットワークを生かした切り返しで何度も向き合い、23分超の激戦の末に勝利をもぎとった。会場からは両牛の奮闘に大きな拍手が送られた。ロッドマンはこれで6勝1敗とし、ゆかり賞も受賞した。 (新垣若菜)

 各賞は次の通り。

 【優勝】貴花大獣王

 【ゆかり賞】ロッドマン

 【殊勲賞】せしかの銀虎

 【敢闘賞】ドラゴン桜トラトラ