「市長からパワハラ」浦添市議が市職員の調査結果を報告 松本市長は否定「事実なら由々しき問題」


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浦添市役所

 【浦添】又吉健太郎浦添市議は6日、松本哲治市長から市職員に対するパワーハラスメント(パワハラ)があったとの内部調査結果を明らかにした。同日の市議会一般質問で市職員を対象にした独自アンケートの結果を報告した。一方、市は職員から市長のパワハラに関する相談は寄せられていないと答弁し、松本市長も自身のパワハラを否定した。

 松本市長はアンケート結果について「事実なら由々しき問題であり、パワハラはあってはならない。職員にとっては強い口調に聞こえたこともあるかもしれないが、それは浦添をよくしたいとの熱い思いがあるもの同士の議論の中での話だ」と述べた。市による調査の必要性については「(又吉氏の)報告を基に今後の対応を考えたい」と述べるにとどめた。

 又吉氏はアンケートについて、複数の職員からの情報提供を受けて実施したと説明。3月2日から6日にかけて市の管理職約70人に対してアンケート用紙を配布し、44人から回答を得た。44人中、14人が市長からパワハラを「受けた」、あるいは「見聞きしたことがある」と回答した。

 具体的な回答内容として、「市民や職員が大勢いる前で怒鳴り散らされた」「声を上げたくても報復が怖いので耐えるしかない」「法令違反の行為を強要された」など。又吉氏は市に対して内部調査をするよう求めた。
 (吉田健一)