【伊江】キャリア教育の一環で伊江村立伊江中学校(玉城学校長)は、1年生を対象に「お客さまの困りごとを解決する次世代のスーパーを考える」をテーマに、昨年10月から仕事の意義について学んだ。学びの集大成として班ごとに発想を紹介するキャリア教育発表会(プレゼン大会)がこのほど、同校で開かれた。審査員や保護者、同校の2年生ら約100人の投票により、「ラクラクスーパー」のアイデアを発表した班が優勝した。
1年生は10チームに分かれ、お客さまがスーパーで感じる困りごとを科学技術で解決する「次世代スーパー」のアイデアを考えた。班ごとに社長、お金の責任者、広告責任者、困りごと解決責任者のそれぞれの役割を持ち、スーパーのコンセプト(方向性)を掲げて収支も考えた。
優勝した班は、スーパーの店内で買い物をする際に荷物が重たいという困りごとに着目し、ロボットカートとドローンを活用して自分で荷物を持たずに買い物ができる「ラクラクスーパー」をアピールした。ほかの班からは、店内が広すぎて商品が見つからないことに着目したアイデアや、スーパーの駐車場の混雑を解決するためのオートパーキングのアイデア、再利用を考えたアイデアなどを発表した。
玉城校長は「課題発見力、課題解決力、コミュニケーション力、表現力が身に付いた。レベルが高い課題だったが、難しい課題に逃げることなく取り組んだ子どもたちは達成感に満ち、誇らしげな表情が印象的だった」と評価した。
授業は、県内外でキャリア教育プログラムを企画・提案する先端教育ラボ(名護市)と教員が連携して実施した。 (中川廣江通信員)