柔道、沖縄尚学教室Aが3連覇 副将・大城、開始11秒で得意の内股を決める 全国少年大会県予選


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 柔道の第43回全国少年大会沖縄県予選は11日、県立武道館3階錬成場で行われ、決勝で沖縄尚学少年柔道教室Aが3―2で宜野湾署スポーツ少年団に勝利し、3連覇を果たした。

 沖縄尚学教室Aは先鋒の赤嶺琉人が合わせ技で勝利し先行。次鋒の島袋あやめは敗れたが、中堅の玉城充銀が払い腰で一本勝ち、副将の大城達夢も内股で一本勝ちを収め優勝を決めた。大将・上原愛菜は長浜美皇を相手に大外刈りで敗れた。

 優勝チームは5月の全国大会(東京都)へ派遣される。


決勝 沖縄尚学少年柔道教室A―宜野湾署スポーツ少年団 内股で一本勝ちする沖尚少年柔道教室Aの副将・大城達夢(左)=11日、県立武道館第3錬成道場(喜瀬守昭撮影)

 沖縄尚学少年柔道教室Aの副将・大城達夢が、開始わずか11秒で得意の内股を鮮やかに決めた。「よっしゃー」と歓喜の声を上げ、ガッツポーズ。チームに3連覇をもたらしたキャプテンは「めっちゃうれしい」とほほを緩めた。

 先鋒の赤嶺琉人は支え釣り込みで相手を崩し、横四方固めの合わせ技一本を決めた。次鋒戦は落として中堅戦。両足に痛みを抱え十分に練習ができなかったという玉城充銀だが、払い腰で一本勝ち。続く副将の大城がしっかり勝ち切り優勝を決めた。赤嶺誠監督は「練習のたまもの。一人一人が役割を果たしてくれた」と語った。

 「去年先輩に連れていってもらった全国大会に、今年は自分たちが連れていこうと思っていた」と大城。3連覇のプレッシャーから前夜は眠れなかったが「落ち着いてできた」と話す。赤嶺監督も「安定していた。組んで、じっくり崩して、投げる。理想的な勝ち方だった」と評価する。

 5月の全国少年大会を見据え「予選を通過して、3回戦まで勝ち進みたい」と話す。「自分が引っ張って気持ち負けしないチームになる」と述べ視線を向けた。

(高橋夏帆)