シーの2番、元軽量級王者の源幸龍が大激戦制す 弥生闘牛ダービー 沖縄・うるま市


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
シーの2番で伊波重機昭和53年生(右)にカケ技をかけたまま押し込む源幸龍=12日、うるま市の石川多目的ドーム

【うるま】第7回弥生闘牛ダービー(古堅闘牛組合主催、琉球新報社共催)が12日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。闘牛ファン大注目のシーの2番は、徳之島と沖縄の両島で全島一の実績がある源幸龍が、7連勝中の伊波重機昭和53年生との大激戦を制した。全島大会の軽量級戦で一度は予定されていた取り組みだけあって、一進一退の迫力ある攻防戦に会場も大盛り上がりだった。

 結びの一番はイーグル王の不戦勝だった。

 序盤から両牛の技が炸裂したシーの2番戦。伊波重機昭和53年生が得意の腹取り速攻を見せると、それをうまく切り返した源幸龍が昭和53年生の顔が天井をむくほどのカケ技でお返し。続いて、昭和53年生が約40キロの体重差を生かして正面から押し込むと、試合巧者の源幸龍が全体重を相手に掛ける持たせ込みで対応する。

 

シーの2番で伊波重機昭和53年生の顔が真上を向くほどの強烈なカケ技を見せる源幸龍=12日、うるま市の石川多目的ドーム

 両牛がゆずらないまま、対戦時間は15分に突入。闘牛士(勢子)も入れ替わり立ち替わり、気迫のヤグイで鼓舞する。17分を過ぎたころ、源幸龍が得意のカケ技を掛けたまま強烈な押し込みを見せると、S53年生が踏ん張りきれずに土俵際まで後退し、そのまま敗走。現役闘牛の中でも最年長クラスの15歳の源幸龍が18分9秒で勝利した。

各賞は以下の通り。
【優勝】イーグル王
【敢闘賞】源幸龍