市民ら「順序が逆」と指摘 石垣・陸自開設前の説明会を要請


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石垣市の翁長致純総務部長(右)に、駐屯地開設前に住民説明会を開催することなどを求める要請書を手渡した藤井幸子さん=14日、石垣市役所

 【石垣】16日に石垣市平得大俣に開設する陸上自衛隊の駐屯地を巡り、22日に市民向けの説明会が開催されることを受け「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」事務局の藤井幸子さんらは14日、石垣市役所を訪れ、説明会を駐屯地開設前に開くことなどを求める要請書を翁長致純(ちじゅん)総務部長に手渡した。宛先は中山義隆市長。

 要請書は、説明会の主催者が市なのか防衛省なのか分からないことや、1時間しか設けられていないことなどを問題視した。「今回の住民説明会は市民の疑問や不安に応える姿勢とはほど遠い。開設後の開催では順序が逆だ」と指摘した。

 その上で、防衛省幹部など責任ある回答ができる人の出席や、少なくとも2時間以上の時間を確保し自由な質問を保障することなどを求めた。

 「市民の声に耳を傾けてほしい」などと要望した藤井さんに対し翁長部長は「日程の変更は厳しい。皆さんの要請を市長にも伝える」と答えた。

 同会は同様の要請書を12日に防衛大臣、陸上幕僚長、沖縄防衛局長宛てに郵送した。(照屋大哲)