ゴルフ・當山がプロ初勝利 輝く圧巻9バーディー 沖縄オープン選手権


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
プレーオフで、優勝を決めるバーディーパットを沈める當山秀人=14日、名護市のかねひで喜瀬CC(小川昌宏撮影)

 ゴルフの沖縄オープン選手権が14日、かねひで喜瀬CC(名護市、パー72)で行われ、プレーオフに進んだ県勢の當山秀人(ティーダゴルフ)がバーディーを奪い、プロ初優勝をつかんだ。成績は9バーディー、1ボギーの8アンダーでコースレコードに並ぶ64だった。その他の県勢は具志武治(沖広グループ)が6アンダーの66で3位に入った。新垣くらら(久志中3年)は1アンダーで県勢アマチュアトップだった。ベストアマチュアは、新垣と同じスコアでカントバックスコア方式により谷本伊知郎が輝いた。大会はプロ56人、アマチュア55人が参加した。65歳以上のアマチュア、女子選手は6332ヤード、その他の選手は6819ヤードでラウンドした。賞金総額300万円。優勝賞金は100万円。

 49歳の當山秀人が技術を出し切ってプロ初優勝をつかんだ。コースレコードに並ぶ64で回り、プレーオフも制するなど輝きを放った。プレーオフはパー5の18番で行われた。2打目を打って残り70ヤード。目の前の木が視界を遮ったが、高く浮かす技ありショットでカップ2メートル以内にぴたっとつけた。「バーディーを取ったホールでラインも同じだった。自信を持ってイメージ通りに打てた」と、きっちり沈めて終止符を打った。

 18ホールを振り返り「全てがかみあった。特にパターが良く、長い距離も入ってくれた。外す気がしなかった」と圧巻の9バーディーだった。

 1カ月前からパターを替えたことが奏功した。「高校生の頃にお小遣いで買ったもの。ショートパットがよく入り、フィーリングが合っていた」。最終ホールを唯一のボギーとし、コースレコード更新は逃したが、自身もうなずく納得の内容だった。

 1995年にプロとなり、南城市でレッスンプロとして活動する。「50歳からシニア大会出場を目指し、準備しているところだった。初めての優勝で、いいきっかけになってくれれば」と勝利の味をかみしめた。
 (大城三太)

目指すは初優勝 更なる飛躍誓う 3位・具志

2番、ティーショットを放つ具志武治

 プロ5年目の具志武治は前半の10番から18番までを5バーディーとし、トップ争いに加わった。「優勝も意識しながらプレーした」と気合が入っていた。

 しかし後半は2バーディーにとどまり、ボギーもあった。「プロ入りして一度も優勝がないので悔しい気持ちもある」

 一方でパターが入り、全体的にいいプレーができたという。「ティーショットで慌てるところもあったが、うまくまとめられた」と手応えをつかんだ様子だ。

 那覇市出身で金城中学から福岡の柳川高校へ進学。東北福祉大を卒業後に三重で研修生として働いた後、プロテストに合格した。

 現在は福岡と千葉を拠点に各地方の試合で腕を磨く。「ジャンボ尾崎さんから指導を受けている」と昨年から千葉での活動もスタートさせた。

 「今やっていることを、こつこつと積み上げていきたい」とプロ初優勝目指し、飛躍を誓った。
 (大城三太)

アプローチでカバー

新垣くらら

 1アンダーで県勢アマチュアトップの新垣くららの話 前半はドライバーやアイアンでミスしてもアプローチでカバーできた。一時は3アンダーまでいってベストスコアを出せると思ったが12、17番でボギーを打ち、崩れてしまった。名護市のエナジックスポーツ高等学院に進学しゴルフを頑張りたい。