キングス8連勝 高1・平良はほろ苦デビュー 名古屋Dに79‐74 沖縄アリーナ 第40戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは15日、沖縄アリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(4位)と対戦し、79―74で勝利した。8連勝で通算成績は31勝9敗となった。

前半から田代直希やカール・タマヨのドライブで得点を重ね、44―34で折り返した。後半は相手の守備に慣れ始め、リバウンドを奪いながらペイントエリアでの得点を奪い続けた。第4クオーターに13連続得点を許すが、岸本隆一らの3点弾などで逃げ切った。次戦は18日午後2時5分から、長野県のホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズと戦う。

琉球―名古屋D 第4Q、相手のシュートに懸命に手を伸ばすキングスの平良宗龍(右)=15日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 1月に特別指定選手としてキングスの加入した平良宗龍が沖縄アリーナでデビューを飾った。観客からの今日一番の歓声で出迎えられ、わずか26秒の試合出場時間で得点こそ挙げられずほろ苦いデビューとなったが、積極的な姿勢は観客に好印象を残した。

 第4クオーター(Q)の残り26秒。5点差と接戦の中、平良がコートに立った。岸本隆一がドリブルでボールを運ぶと右コーナー辺りで待っていた平良にパス。ほぼフリーの状態で3点弾を放つもリングにはじかれた。守備では相手シュートにも飛びつき、得点させなかった。その落ちたボールをジャック・クーリーがリバウンドを取るとすでに走りだしていた平良にパスを出したが、ボールをこぼしてしまい、ブザーが鳴った。思わず両手で頭を抱える平良に、観客は大きな拍手を送った。

 開志国際高(新潟県)に在籍し、昨年12月の全国高校選手権では1年生ながら優勝も経験した。今後は高校に一度戻り4月にはチームに帯同する予定だ。平良は「決められずに悔しい。次はシュートを決めきりたい」と活躍を誓った。
 (屋嘉部長将)


(沖縄アリーナ、8008人)
キングス 31勝9敗
79―74(24―17,20―17,22―11,13―29)
名古屋D 27勝13敗

 【評】キングスは強みのインサイドを生かしながら、ボールを動かし得点を重ねていった。牧隼利の7本を筆頭にチーム24本のアシストもマークするなどボールを回しながら、得点を重ねた。リバウンドも38本奪い強みもみせた。一方、相手のゾーン守備に苦しめられ、15のターンオーバーを発生させてしまい、点差を縮められた。

強度高くできた

 桶谷大HC(キングス)の話 最初から第3Qまでプレー強度を高くできた。第4Qでカール(・タマヨ)と渡邉(飛勇)を使っているときに走らされ、攻撃でいいポジションメイキングできず詰め寄られた。いいところと悪いところがありながら、チームとしても断ち切れたのは良かった。

最後まで攻撃頑張った

 ショーン・デニスHC(名古屋D)の話 最初から難しい試合になることは分かっていた。キーの選手がいない中、アドバンテージをクリエイトできなかった。でも最後まで攻撃を頑張ったのは素晴らしかった。特に第4Qのオフェンスリバウンドは特に良かった。