センバツ沖尚、相手の大垣日大の戦力分析は、戦略は…初戦へ調整順調


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 第95回選抜高校野球大会は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。9年ぶり7度目の出場となる沖縄尚学は第1日の第3試合(午後3時30分開始予定)で大垣日大(岐阜)と対戦する。17日はリハーサルを実施し、出場36チームの選手が引き締まった表情で行進した。コロナ禍による制約が大きく緩和される今大会は観客数の上限を設けず、マスクなしでの声出し応援も可能となる。開会式では、全チームの選手がグラウンドを1周する従来の入場行進が4年ぶりに行われる。選手や関係者に行っていた大会前、大会中のPCR検査は実施しない。昨春は集団感染が確認された京都国際が直前に出場辞退するなど、球児たちはウイルスに翻弄(ほんろう)された。また、投手の障害予防のため導入されている無死一、二塁でイニングを始めるタイブレークの開始を、従来の延長十三回から十回に前倒しする。

初戦に向け、打撃中心のメニューで汗を流す沖縄尚学の選手ら=17日、京都府のNTT西日本グラウンド(チーム提供)

 初戦を翌日に控えた沖縄尚学は17日、入場行進のリハーサルを終えた午後から京都府内のNTT西日本グラウンドで最終調整に汗を流した。13日に現地入りし、14日からの対外試合では3戦して2勝1分け。16日からは打撃中心のメニューをこなしている。佐野春斗主将は「少しずつ状態は上がってきている。初戦に合わせてきているので心配はない」と、投打ともに仕上がりは順調な様子。メンバーらは1回戦突破へ闘志を燃やした。

 強打が持ち味のチーム。現地入りしてから「バットを多く振れていない」(比嘉公也監督)ことから、前日に続き、この日も打ち込みを増やし打撃中心の練習に取り組んだ。

 初戦の大垣日大(岐阜)について、佐野主将は「投手を中心に粘り強い野球をやってくる印象がある」と話し、厳しい展開になると予想する。少ない好機をつかみ、1点でも多く取って勝ちきることができれば「勢いづいて上までいけると思っている」と上位進出へ決意を示した。

 現地入りしてからの練習試合では、積極的に振りにいく姿勢があった場合は沖尚ペースに、守りで簡単なミスがあれば負ける可能性が高まることを改めて確認できたという。練習でも守りから攻撃につなげる大切さを選手たちと共有した比嘉監督は「取れるアウトを取らないとビッグイニングをつくられるのが全国大会。成長する姿を見せてほしい」と期待をかけた。

(謝花史哲)