OSP年次フォーラム開催 学生起業のサスティナブルな事業の紹介も SDGsの取り組み学ぶ 琉球新報で午後6時まで


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠

  沖縄で企業や学生、NPOらがつながってSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指す「OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)」の年次フォーラム2023が18日午前、那覇市泉崎の琉球新報で始まった。ホールでの発表会や展示場のほか、1階広場のあじまーるでは学生企業の紹介ブースや物販コーナーもあり、同日午後6時まで開催している。誰でも参加できる。無料。

 午前の部は本部高校、八重山高校などの生徒5組が農産物の活用や、発達障害があっても生きやすい社会づくりの取り組みを発表し、起業家らと対談した。球陽高校2年の荒川千也さんらのグループは沖縄の伝統野菜ツルナの栽培化と有効活用へ向けた研究プロジェクトを紹介した。

 年次フォーラムでは舞台でさまざまなプロジェクトの発表があるほか、OSPのこれまでの取り組みを紹介する展示ブース、不登校や引きこもりの若者を対象にした就労支援プログラム「アシタネプロジェクト」によるコーヒー販売などの物販もある。

 午後1時からは「持続可能な観光ってなんだろう あなたの地域の魅力はなんですか? あなたの地域のお客さんは誰ですか?」をテーマにうるま市や八重瀬町、修学旅行を主催する企業などが発表する。

 午後2時半からは「聴くことから始まる多様性のある組織づくり さらに一歩前へ!」と題し、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」との向き合い方や、家庭や組織でトライできるコミュニケーション改善を体験する。

 午後4時からは「地域の課題を解決し、未来を創るために必要な考え方とは?コレクティブインパクトを感じよう」との設定で、人と人とがつながることによる課題解決法を学ぶ。

 琉球新報1階のあじまーるでは20代の学生起業家たちによるサスティナブルな事業のブースや、赤土流出問題を解決すべく生み出された商品の販売、キッチンカー、防災に関する取り組みを行うNPOの活動紹介が行われる。初登場の「サウザリー!」はホテルで廃棄されるベッドシーツを活用したアパレルブランドが展示販売する。