PFAS「科学的知見で」 環境相、厳格化巡り明言避ける


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西村明宏環境相(資料写真)

 【東京】西村明宏環境相は17日の閣議後会見で、米国の環境保護庁(EPA)が有機フッ素化合物(PFAS)の飲料水の規制値を大幅に見直す方針を示したことについて「科学的知見を踏まえた結論を尊重する」と述べるにとどめた。EPAの方針が、環境省が進める国内の規制値設定に与える影響について明言を避けた。

 環境省は1月から専門家会議を立ち上げ、暫定で1リットル当たり50ナノグラムとしている水質の規制値の設定について議論を進めている。西村氏は、記者団から、EPAが暫定よりも大幅に低い1リットル当たり4ナノグラムの規制値案を示したことによる国内議論への影響や、規制値の設定時期について問われた。

 西村氏は、世界保健機関(WHO)のガイドラインも踏まえる考えを示した上で、「最新の科学的知見を踏まえながらしっかりしたものを作り上げたい」とした。

(安里洋輔)